2018年5月13日日曜日

なぜ新高値は積極的に狙うべきなのか


私のルールに
「新高値、年初来高値を積極的に狙え」

というものがあります。

今日、「伝説のファンドマネージャーが教える株の公式」(林則行 著)という本を読んだので、これを機会に「なぜ新高値を積極的に狙うとよいのか」について自分の頭を整理してみます。

この本は2010年、今から8年前に出版されたものですが、読みやすくて良い本だと思いました。後半の基準は結構ガチガチに厳しくて私のルールに採用するのは難しかったですが、新高値についての考え方はわかりやすくてよかったです。

林さんは、「新高値株と非新高値株の分け方しかしない」と言っていて、これには驚きました。

私の場合には、先に銘柄を選ぶ基準があって、どこでINするかを考えるときに新高値のポイントは積極的に狙ってよいポイントという位置づけなのですが、林さんにとってはそもそも新高値株しか銘柄を選ばないといいます。それだけ大事なポイントと認識しているということになりますね。

では、なぜ新高値は積極的に狙うべきなのでしょうか。

もともと、新高値は買いにくい心理があると思います。
「高値掴み」という言葉がありますが、高いところから急に落ちると大きな損になりますし、株は安く買って高く売るものですから、高いところで買うのは心理的な抵抗がありますね。
オニールも「新高値は98%の人が買うのに抵抗を感じている」と言っていました。

ただ、株は「高く買ってさらに高く売る」でも「安く買って高く売る」のと同じ。
新高値には、テクニカルでいえば、上にしこりがない青天井の状態です。含み損を抱えた方が損を消すために売るのを待ち構えているのに遭遇することもありません(いわゆる「やれやれ売り」)。

株の公式では、林さんはこう言っていました。

「新高値になったということは、会社が生まれ変わったということ。逆に言えば、大きな変化がなければ新高値を付けるまでには至らないということ。」
要するに、新高値の背後には大きな変化があるととらえて、買いの選択肢に入れるとしています。
この理由には、なるほどと思いました。

新高値にはビッグチェンジが眠っている

ということですね。

また、新高値を付けたということは、「人気株」であることの証拠にもなります。
人気化した時点で買うのが効率的な投資に結びつきますし、株は美人投票ですから、人気株のほうが、より上がりやすくなります。

さらに、テクニカルでみても「保ち合い放れ」の状態になることも多いので、この意味でも入りやすいですね。

もちろん新高値で買う手法について、なんだかんだで市場平均に左右されることもあり、林さんは「上げ相場であれば60%だが、下降相場であれば勝率は20%台まで下がる」とも言っています。

ただ、有効な指標であることは疑いなく、私のルールに採用となりました。

ちなみに、今年私が新高値で入った株では、ミズホメディーやファンデリーが新高値を更新し続ける時期があり、私の投資成績に良い影響を与えてくれました。

20180513