2018年5月12日土曜日

とわにゃん投資律 第1 7つの最も大事なこと 

1 勝って謙虚さを。負けて潔さを。

 勝って傲慢になることが破滅を生み出し、負けて固執することが破滅を生み出す。傲慢さと固執は人間の弱さであり、誰もが持っている要素である。人間の弱さを克服し、謙虚さと潔さを身につけることが永遠に続く勝利への必要条件と知れ。
2 私は、常に勝者である。なぜなら自らに課した投資律を守れるからである。
 投資は自分との闘いである。そもそも投資律は、愚かな自分に課した制裁である。他方で、貴重な失敗と成功、知識から得た珠玉の叡智でもある。投資律に従うことが全てである。
 時に投資律を破って勝つこともあるであろう。しかし、間違った勝ち方をした際には喜ぶのではなく反省しなくてはならない。それは投資律を破ることへの喜びとなり、破滅へとつながるから。
3 トレーダーである限り、私たちはずっと学び続けなければならない。昨日の自分よりも今日の自分の方が賢明である権利を手放してはならないのだ。
 無知から来る失敗は、平均的なトレーダーがいつの時代にも犯す過ちである。平均的なトレーダーになってはならない。絶えず、勝てる方法は進化し続けている。自分もともに成長・進化しなければ、すぐに他の優れた者たちに置いていかれるだろう。
4 正しいトレードとは、「損小利大」の実現である。
 損切りは素早く、利食いはゆっくりである。 人間の本質に従う限り「損大利小」となるので、これに逆らうことが必要となる。
 人間は、同じ額でも利益よりも損失の方が心理的影響と抵抗が大きく、多くの人は含み益があるとき、小さな利益を確実に得ようとするリスク回避型となり、評価損が出ているときは、損をより膨らませてしまう愚かな賭けを好むリスク愛好型となる。これをプロスペクト理論と呼ぶ。人間の本性として、希望と恐れとは無縁でいられない。相場が思惑に反して動くと、希望を抱いて願う。そして結局希望を排除していれば免れていたはずの損失をもこうむる羽目になる。そして逆に思ったとおり推移すると、今度は含み益が減るかもしれないという恐怖に駆られ、機をまたずに手じまう。恐怖のために、本来もっと儲けられるはずのチャンスを逃してしまうのである。

5 市場に謙虚に。意地をはるな。市場は常に正しい。投資律を守れ。どうしても意地を張りたいなら量を減らせ。
 市場は常に正しい。間違っているのは私の解釈である。市場を尊敬できず自分の考えに固執する者はいずれ退場させられる。
6 月次利益の半分は出金するものとする。幸せのために使え。
 何のために投資しているのか。幸せになるためである。出金は興奮した頭を冷やす良い機会ともなる。
7 辛抱強さを身に付けよ。習得が最も難しい技であるが、これをしっかり習得して初めて大きく儲けることができる。
 いつでも上昇相場でも早い時期から強気になっている者、下降相場でも初期段階から弱気になっている者は多い。多くの人がタイミングという点では最高のところでポジションをとる。しかし、それでもほとんど彼らは儲からない。なぜか。
 相場の判断に優れても、かつ辛抱強い人が中々いないからだ。いかに状況判断は正しくとも、相場が予測されたとおりに動くまでに時間がかかる場合、どうしても疑念が生じ、辛抱できなくなるというのが人間の本質だからだ。それゆえ、カモでは全くないはずのトレーダーがこれだけ多くの損をするのだ。相場に負けたのではなく、判断力はあるのに、辛抱できなかったという点で自分に負けている。むやみに手じまわない賢明な辛抱強さを兼ね備えることが必須である。